8月チェリヴァシアター「連合艦隊」 

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毎年8月のチェリヴァシアターは、雲南市遺族会さんと協力し「反戦」をテーマにした作品を上映しています。

今年の上映作品は、雲南市遺族会さんから強い要望があった松林宗恵監督の「連合艦隊」(1981年東宝)を選びました。

先月、雲南市遺族会の皆さんは、雲南市戦没者追悼式に併せ「語り伝えたい!戦中・戦後のくらし」という資料展示会を開催されました。

この展示会では、雲南市内の出征者が大切にしていた出征旗などの遺留品を持ち寄り、高齢化していく戦争体験者の反戦メッセージが込められた貴重な展示会となりました。この展示会は、マスコミ各社が大きく報じたこともあり予想以上の反響を呼びました。雲南市遺族会の小林茂さんは、今回の連合艦隊の上映についても「歴史は生きている教科書。戦争を知らない若い世代のみなさんにもぜひ見てほしい。」と作品の観賞を呼びかけられています。

連合艦隊は、太平洋戦争を美化する映画が主流だった当時、日米開戦に異論を唱える山本五十六らをクローズアップし、戦争に巻き込まれる家族や国民を描くことで、戦争そのものに疑問を投げかけるという手法がとられています。旧海軍出身だった松林宗恵監督(なんと島根県出身らしいです)と脚本家の須崎勝彌氏に共通する「市井の目から見た戦争映画」という様式が大ヒットにつながり、1981年に公開された日本映画の中では、興行収入・動員数ともに第1位を記録しました。また、俳優の中井貴一さんのデビュー作でもあり、若かりし日の中井さんのきらりと輝く演技にも注目していただきたいと思います。

連合艦隊の上映は、8月24日(土)午前10:30からと午後3時からの2回上映です。皆さんお誘いあわせの上ご来場ください。

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