8月のチェリヴァシアターは、平和を願う映画上映です。
中国残留孤児の肉親探しに尽力し、
「中国残留孤児の父」と呼ばれた、実在の人物・山本慈昭の波乱万丈な人生を映画化―
児童文学作家・和田登の小説「望郷の鐘 中国残留孤児の父・山本慈昭」をもとに、「石井のおとうさんありがとう」の山田火砂子が監督・脚本・製作総指揮を手がけた。
1945年5月。長野県下伊那郡会地村にある長岳寺の住職で国民学校の先生も兼任する山本慈昭は、村長から説得され、1年間だけという約束で教え子たちを引率して満州へと渡る。しかしその3カ月後にソ連軍が侵攻を開始し、慈昭はシベリアへ連行されてしまう。約1年半の過酷な強制労働を経て奇跡的に帰国できた慈昭は故郷へと戻るが、妻と子どもたちは既に亡くなっていた。10数年後、中国残留孤児からの手紙をきっかけに多くの日本人孤児が中国にいることを知った慈昭は、彼らを日本に帰国させるべく奔走する。